■ 住宅の寿命
せっかく建てた家ですから、長く住みたいと思うもの。
ところで住宅の寿命はどのくらいでしょう。実は日本の住宅の平均寿命は約30年。
世界一といわれる日本人の平均寿命に比べ、短いと思いませんか?
アメリカの住宅寿命は103年で、イギリスは141年。
欧米の住宅寿命が長いのは、建物の評価が日本と大きく違うからです。
日本は築年数で評価が決まってしまいますが、アメリカではリフォームやメンテナンスの状態によって
築年数をプラス・マイナスし、建物の実質的な価値=実質築年数を計っています。
物理的には20年経っていても、メンテナンスの良し悪しによって築18年や築22年として評価される。
そのため自宅の手入れに熱心になり、結果、住宅の寿命が延びるのです。
先日、政府は「200年住宅ビジョン」の提言をまとめ、「長寿命住宅指針」を作成し、
優遇税制や建築費補助制度の検討に入ると明らかにされました。
住宅の「長寿化」に対応した中古流通市場や新たな住宅ローンの仕組みなども整えられます。
苦労して建てた家を30年そこそこで壊すのは非効率です。
200年住宅の実現のために少しずつ頭を切り替えていきませんか。
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