■ バリアフリー
家づくりを行う上で考えておかなければならないものに、「バリアフリー」というものがあります。
これは、家の中のバリア(障壁)フリー(取り除く)を設計プランの段階から取り入れ、
永く住める住宅であること、人に優しい家であることを念頭においた考え方です。
家の中も障害者や高齢者の目線に立って見てみると、意外と不便なところがたくさんあるものです。
バリアフリーの家とは、段差の解消、手すり取り付けなど日常生活の中で基本的な暮らしが
出来る空間を考え、最適の方法をもって施工する住宅です。バリアフリー社会の実現は、高齢者や
障害者に限らず、病気やケガをしている人、妊産婦、幼児などにとっても日常生活や社会生活を
営むうえで重要な問題です。
バリアフリー化の推進に関連する法令として、ハートビル法があります。これは、高齢者や
障害者などの方々が安心して利用出来る建築物の建築を促進することにより、誰もが快適に
暮らせるような生活環境づくりを目的とした法律です。
具体的には、不特定多数の人が利用する建築物の建築主は建物の出入口、廊下、階段、トイレ、
駐車場などの設計に配慮するように建築主の努力義務を定めたもので、一定の判断基準に
適合すると認定建築物となり、各種の優遇措置が受けられます。
バリアフリーの考え方は、当初は高齢者や障害者のためのものでしたが、その後高齢者、障害者に
優しいものは万人に優しいという考え方になり、呼び方も「ユニバーサルデザイン」へと
変わっていきました。 |