観客57人が死傷した福知山花火大会屋台爆発炎上事故から15日で3年を迎えるにあたり、大会実行委員会(事務局・福知山商工会議所)は12日、事故現場そばの京都府福知山市の由良川音無瀬橋下流、左岸堤防に献花台を設置した。実行委員長の谷村紘一商議所会頭ら役員が訪れて手を合わせた。献花台は19日まで設ける。
事故は13年8月15日午後7時30分ごろに発生。実行委員会は被害者救済の話し合いを進めており、亡くなった3人を含む被害者40人と示談が成立したとしている。
献花した谷村実行委員長は「3年経つが、昨日のことのような思いでいっぱい。亡くなった方のご冥福をお祈りし、残る被害者救済への話し合いも一日も早くと念じています」と話した。
NPO法人が21日に河川敷で花火を打ち上げることについては、「商議所がやるのだと批判の電話もいただき、そうではないと説明させていただいた」と話した。
今後の福知山花火大会については「心では復活をしたいとも思うが、こんな状況のもとでの開催はできるものではない」との姿勢を示し、慰霊碑については「亡くなった方が望まないという意見が多く、無視はできない」とした。
|