就労支援NPO、不正運用か 京都・綾部、閉鎖へ
厚生労働省の委託を受けて京都府北部で若者の就労支援を行ってきた綾部市の「あやべ若者サポートステーション」(あやサポ)が3月末で閉鎖されることが7日、分かった。運営するNPO法人に不正運用があったとの通報を受け、厚労省は委託費の返還命令も視野に調査している。
あやサポは国の事業「地域若者サポートステーション(サポステ)」の一つ。2008年からNPO法人「あやべ福祉フロンティア」(綾部市)が受託し、実質的にNPO法人「まごころ」(同)が運営。就職や進路に悩む15〜39歳を対象にカウンセリングや職場体験、府北部市町での出張相談などを実施してきた。
7日の綾部市議会の一般質問で市は「当該法人が国や府から調査を受けており、新年度のサポステ事業に申請する状況ではないと判断したと聞いている」と答えた。
両法人関係者は京都新聞の取材に対し、国や府の調査を受けていることを認めている。
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